新設:2012-09-23
更新:2022-11-19
望湖楼の酔書
蘇軾
黒雲墨を翻して未だ山を遮らず
白雨珠を跳らせて乱れて船に入る
地を巻き風来たって忽ち吹き散ず
望湖楼下水天の如し
【通釈】
黒雲が墨をまいたかのように広がり、その雲が山をまだおおいつくさぬうちに、雨は真珠を跳らせるかのように、ばらばらと船に降りそそいできた。すると今度は風がすさまじいいきおいで吹きつけ、忽ちすべてを吹き払ってしまった。そして望湖楼の下には、湖水がまるで青空のように静かに澄みわたっている。
【出所】
普及版吟詠教本
漢詩篇(三)139頁
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吟者:臼井岳琇
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