相州岳風連合
第3回相州岳風吟道講座
新設 : 2012-10-30
更新 : 2022-10-22
望湖楼の酔書
作 : 蘇 軾
吟 : 臼井岳琇
望
(
ぼう
)
湖
(
こ
)
楼
(
ろう
)
の
酔
(
すい
)
書
(
しょ
)
蘇 軾
黒雲
(
こくうん
)
墨
(
すみ
)
を
翻
(
ひるがえ
)
して
未
(
いま
)
だ
山
(
やま
)
を
遮
(
さえぎ
)
らず
白
(
はく
)
雨
(
う
)
珠
(
たま
)
を
跳
(
おど
)
らせて
乱
(
みだ
)
れて
船
(
ふね
)
に
入
(
い
)
る
地
(
ち
)
を
巻
(
ま
)
き
風
(
かぜ
)
来
(
き
)
たって
忽
(
たちま
)
ち
吹
(
ふ
)
き
散
(
さん
)
ず
望
(
ぼう
)
湖
(
こ
)
楼
(
ろう
)
下
(
か
)
水
(
みず
)
天
(
てん
)
の
如
(
ごと
)
し
【通釈】
黒雲が墨をまいたかのように広がり、その雲が山をまだおおいつくさぬうちに、雨は真珠を跳らせるかのように、ばらばらと船に降りそそいできた。すると今度は風がすさまじいいきおいで吹きつけ、忽ちすべてを吹き払ってしまった。そして望湖楼の下には、湖水がまるで青空のように静かに澄みわたっている。
【出所】
普及版吟詠教本
漢詩篇(三)139頁
▶
をクリックすると、mp3ファイル(370KB)を読込ん後に、再生します